活動紹介
活動内容
- 研究会(見学会含む)の開催
- 既存技術の組合せ・応用、改良、検証・認証支援等
- 研究会独自の技術開発
- 技術相談、若手技術者の育成
- 会員向けの講演会の開催
- ホームページ等による情報発信
活動報告
NPO法人応用斜面工学研究会主催第2回応用斜面工学シンポジウム
2024年1月19日(金)、常盤工業会館(山口県宇部市東梶返 1-10-8)にて、第2回応用斜面工学シンポジウムをハイブリット開催いたしました。
全国から企業や官公庁等の技術者、研究者の方々にお集まりいただき、大変有意義のあるシンポジウムとなりました。(対面48名・WEB52名)たくさんのご参加、ありがとうございました。
また、厳正な審査の結果、以下の2名の方が第2回応用斜面工学シンポジウムにおける優秀論文賞受賞者に選ばれました。受賞されたお二人におかれましては、誠におめでとうございました。
第2回応用斜面工学シンポジウム優秀論文賞受賞者の皆様
空石積擁壁の表面波探査による危険度評価及び補強工法 開発した軽量ボーリングマシンによる高品質コア採取と
地すべり面のせん断強度評価
NPO法人応用斜面工学研究会主催 「昨今の災害事例から見た 道路斜面防災のノウハウ 」全6回【オンライン】
講 師 下野 宗彦氏(西日本高速道路エンジニアリング中国株式会社)
2023年11月10日(金)~12月1日全6回の日程で「昨今の災害事例から見た 道路斜面防災のノウハウ 」全5回 【オンライン】と題したWEB講習会が行われました。
今回講習会で、過去のさまざまな実例を紹介いただき、道路防災について貴重な知識を得ることができました。
講習プログラム
第1回 11月 10日(金)15:00~16:00
斜面災害の現状と斜面防災の現況
第2回 11月 10日(金)16:00~17:00
斜面防災・減災に関する調査と設計の概論
第3回 11月 17日(金)15:00~16:00
地質と地形及び土の基本的性質
第4回 11月 17日(金)16:00~17:00
斜面災害の事例とその対応ポイント(切土のり面,盛土のり面)
第5回 12月 1日(金)15:00~16:00
斜面災害の事例とその対応ポイント(自然斜面,土石流)
第6回 12月 1日(金)16:00~17:00
災害(初動)対応の留意点と維持管理(予防保全と点検)
講習会チラシこちら
土質力学基礎講座 ~初級・入門レベル~【オンライン】
講師: 鈴木 素之氏(NPO法人応用斜面研究会 理事長)
藤本 哲生氏(大阪工業大学 工学部 都市デザイン工学科)
2023年8月2日(水)~ 8月8日(火)全5回の日程で土質力学基礎講座【オンライン】と題したWEB講習会が行われました。
昨年度より引き続き、受付開始から数日で定員となる好評の講習会で、のべ200名の方が受講されました。
講習プログラム
第1回 8/2(水) 15:00~16:00 (鈴木 素之 講師)
cとφとは?:クーロン、モール・クーロンの破壊規準
第2回 8/2(水) 16:00~17:00 (鈴木 素之 講師)
c、φはどうやって求めるのか?:せん断試験、N値
第3回 8/7(月) 15:00~16:00 (藤本 哲生 講師)
c、φを土圧で使う:ランキン土圧の概念
第4回 8/7(月) 16:00~17:00 (藤本 哲生 講師)
擁壁の計算(その1):擁壁に作用する土圧
第5回 8/8(火) 16:00~17:00 (藤本 哲生 講師)
擁壁の計算(その2):擁壁の安定性の検討
新技術・工法検討部会への参加者の募集
この度、当研究会に「技術・工法検討部会」を設置することになりました。
この部会においては、会員が保有する技術・工法の改良・組合せ応用等を行うことで、機能の強化、有効性の向上、適用範囲の拡大等を図り、社会に広く良質な技術を提供することを目的とした活動を行います。
今回、第一弾として取り上げるテーマは「既設盛土への対策」です。
2021年7月3日に発生した熱海土石流災害を受けて改正された「宅地造成及び特定盛土等規制法」(盛土規制法)の施行を2023年5月26日に控え、既設盛土の安定化に関して、現実対応可能な技術オプションの整備が重要になります。
そこで、盛土の不安定化をもたらす主要な原因である水の浸透に着目して、既設盛土の状況や構造・特性をふまえて、「排水工法」を軸とした技術的検討を行い、総合的な技術提案を行うことを目標に定め、当部会に「既設盛土対策検討グループ」を設置します。
当部会に参加を希望する方は、下記の事項に承諾のうえ、参加表明を事務局まで電子メールでご連絡ください。
申込期限は2023年4月末日とします。
1. 当研究会の会員であること。ただし、研究テーマに参画する場合は個人会員であることが望ましい。
2. 研究テーマにおいて会員が企画する調査研究を実施する場合、それに要する費用一切は会員の自己負担とする。
3. 研究において知り得た他者の技術情報に対して秘密保持義務を書面で誓約すること。
第9回ものづくり日本大賞・中国経済産業局長賞受賞 キッコウ・ジャパン株式会社(賛助会員)
当会賛助会員のキッコウ・ジャパン株式会社代表取締役・吉村 隆顕氏、当会理事長・鈴木 素之ほか3名が第9回ものづくり日本大賞・中国経済産業局長賞を受賞しました。
本賞は、日本の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきた「ものづくり」の第一線で活躍する各世代のうち、特に優秀と認められる個人あるいはグループを顕彰する制度です。
受賞された案件は、“災害に強く施工性に優れる「ガンロック工法」の開発と実用化”です。ガンロック枠は格子状の前壁と後壁を2 本の水平梁で接合し,枠内に中詰め材として石材を充填する排水性の高い構造となっています。石材の充填に特段の技量を必要とせず、短期間に構築可能な強度と安定性を兼ね備えています。
今後、インフラ整備や国土強靭化の実現に向けて、ガンロック枠を用いた擁壁が安定性および施工性に優れた工法として道路のり面、河川護岸、災害復旧等を中心に普及していくことが期待されます。
「斜面の地形・地質の工学的な見分け方と防災・減災上の対応の仕方」全5回 【オンライン】
稲垣 秀輝 氏(株式会社 環境地質 代表取締役)
2022年10月25日(火)~ 11月24日(木)全5回の日程で「斜面の地形・地質の工学的な見分け方と防災・減災上の対応の仕方」
全5回 【オンライン】と題したWEB講習会が行われました。
当講習会は、オンラインの中で質疑応答を行い、回答について皆で知見を深めていくという新しいスタイルで、参加者から多くのご好評をいただきました。
講習プログラム
第1回 10/25(火)16:00~17:00
Q1- 1 既往不適格擁壁(2段擁壁)は危ないか
Q1- 2 崩壊した崖の対応方法(調査時・設計対策時・維持管理時)は何ですか
第2回 11/1(火)16:00~17:00
Q1- 3 地盤崖の裁判事例-擁壁のクラックの評価-
Q1- 4 地盤の裁判はどうして起るのか?―崖近くの平地編―
第3回 11/8(火)16:00~17:00
Q1- 5 都市内の崖を含む危険な箇所を想像する
Q1- 6 崖がどうしてできたかを考える
第4回 11/16(水)16:00~17:00
Q1- 7 土砂災害防止法のレッドゾーン・イエローゾーンは崖ハザードマップに使えるか?
Q1- 8 自然災害伝承碑の使い方は?
第5回 11/24(木)16:00~17:00
Q1- 9 地すべりの見分け方と対応の仕方は?
Q1-10 土石流の見分け方と対応の仕方は?
土質力学基礎講座 ~初級・入門レベル~【オンライン】
講師: 鈴木 素之氏(NPO法人応用斜面研究会 理事長)
藤本 哲生氏(大阪工業大学 工学部 都市デザイン工学科)
2022年10月4日(火)~11月10日(木)全5回の日程で土質力学基礎講座【オンライン】と題したWEB講習会が行われました。
当講座は、申込開始からほどなく満席となり、下記の講習内容でのべ200名の方が受講されました。
各回の講習会後には、参加者からの質疑応答があり大変有意義な講習会となりました。
第1回 10/4(火) 16:00~17:00 (鈴木 素之講師)
cとφとは?:クーロン、モール・クーロンの破壊規準
第2回 10/11(火) 16:00~17:00 (鈴木 素之講師)
c、φはどうやって求めるのか?:せん断試験、N値
第3回 10/20(木) 16:00~17:00 (藤本 哲生講師)
c、φを土圧で使う:ランキン土圧の概念
第4回 10/27(木) 16:00~17:00 (藤本 哲生講師)
擁壁の計算(その1):擁壁に作用する土圧
第5回 11/10(木) 16:00~17:00 (藤本 哲生講師)
擁壁の計算(その2):擁壁の計算:滑動、転倒、支持力
※ 各回講義45分、小テスト15分
NPO法人応用斜面工学研究会主催第1回応用斜面工学シンポジウム
~ 斜面安定工及びその関連施設の建設と維持管理・強化に関しての技術 ~
2021年12月1日(水)~12月2日(木)、山口大学工学部にて第1回応用斜面工学シンポジウムを対面・オンラインの同時開催いたしました。
大学や企業、研究者の方々を中心に、現地・オンライン聴講のべ約140名の参加者をお迎えすることができました。
たくさんのご参加、誠にありがとうございました。
第1回応用斜面工学シンポジウム優秀論文賞受賞者の皆様
のり面省力化吹付工法『スロープセイバー』 (日特建設・和田浩之氏発表)の補足説明動画
「擁壁設計における現状の問題点と解決策」 講習会【オンライン】
講師: 右城 猛 先生 株式会社 第一コンサルタンツ
2021年10月6日(水)~11月17日(水)全5回の日程で「擁壁設計における現状の問題点と解決策」 講習会
【オンライン】と題したWEB講習会が行われました。以下の講習内容でのべ220名の参加者が集まり、有意義な講習会となりました。
【講習内容】
第1回10月6日(水) 擁壁のトラブル事例 その1
第2回10月13日(水) 擁壁のトラブル事例 その2
第3回10月20日(水) 片持梁式擁壁の合理的な土圧算定法
第4回11月10日(水) 地震時における擁壁被害と地震時土圧
第5回11月17日(水) 落石防護擁壁の合理的な設計法
NPO法人応用斜面工学研究会主催CREST2020ポストシンポジウムワークショップ【オンライン】CREST2020ポストシンポジウムワークショップ)
地震と豪雨による地盤災害および防災・環境・メンテナンスに関する地盤技術 Geo-disasters Caused by Earthquake and Heavy Rain, and Geo-technique Related to Disaster Prevention, Environmental Protection, and Infrastructure Maintenance
2021年3月11日(木)
NPO法人応用斜面工学研究会主催によるCREST2020ポストシンポジウムワークショップ【オンライン】を開催しました。以下のプログラムで、42名の参加者が集まりました。6名の先生方による講演と当会員より技術紹介が行なわれ、学びの多いワークショップとなりました。
【プログラム】
1. 13:00~13:05 開会挨拶(研究会紹介)鈴木素之(NPO法人応用斜面工学研究会理事長、山口大学教授)
2. 13:05~13:10 来賓挨拶 ハザリカ ヘマンタ様(CREST2020 実行委員長、九州大学教授)
3. 13:10~13:50 酒井直樹(防災科学技術研究所 先端的研究施設利活用センター 副センター長)
激甚化する豪雨災害に備える分野横断的なアプローチによる適応策の課題
4. 13:50~14:15 松下英次(長野工業高等専門学校 教授)
大谷地湿原における葦の成長と地盤特性と水理特性の関係
5. 会員による技術紹介
14:15~14:25 株式会社東建ジオテック 紫牟田 博
14:25~14:35 株式会社パレオ・ラボ 中村賢太郎・辻康男・森将志
6. 14:50~15:15 田口岳志(秋田大学 助教)
時間防災学の視点を用いた雄物川流域の堆積物調査
7. 15:15~15:40 河内義文(NPO法人応用斜面工学研究会 副理事長、ケイズラブ 代表取締役)
2016 年熊本地震で発生した緩傾斜斜面地すべりの地質的特徴
8. 15:40~16:05 藤本哲生(大阪工業大学 特任准教授)
近年の地震や豪雨によるアースダムの被害の特徴と被害の低減に向けた今後の取り組み
9. 16:05~16:30 神山 惇(宮崎大学 助教)
発泡ウレタン軽量盛土工法の老朽化橋梁の更新技術への適用性に関する基礎的検討
10. 16:30~16:35 閉会挨拶 河内義文(NPO法人応用斜面工学研究会 副理事長、ケイズラブ 代表取締役)
令和2年11月5日(木)~12月10日(木)「斜面災害と防災対策に関する基礎技術」WEB講習会
講師:上野 将司 氏(応用地質株式会社 社友)
日時:2020年12月11日
令和2年11月5日より、全6回「斜面災害と防災対策に関する基礎技術」と題したWEB講習会を開催いたしました。以下の講義内容で、のべ332名の参加者が集まりました。参加者からは、上野氏の豊富な実務経験の話が面白かったとの声を多数いただき、大変有意義な講習会となりました。
【講習内容】
第1回 11月5日(木)17:00~18:00 出席者:67名
わが国の自然環境と土砂災害
自然環境:急峻な地形と脆弱な地質、気象、地震
土砂災害の誘因:地震、降雨、火山活動、不明なものの災害例
第2回 11月12日(木)17:00-18:00 出席者:57名
斜面における土砂移動
表層崩壊、崩壊、地すべり、土石流、落石の実例と解説
第3回 11月19日(木)17:00-18:00 出席者:55名
斜面の安定
地形・地質構造、風化・岩盤分類と斜面安定の関係
第4回 11月26日(木)17:00-18:00 出席者:49名
斜面の調査のポイント
資料調査、現地調査、詳細調査
第5回 12月3日(木)17:00-18:00 出席者:51名
斜面の点検と計測
防災点検を例に点検の着眼点、計測と監視
第6回 12月10日(木)17:00-18:00 出席者:53名
斜面の防災対策
ハード対策とソフト対策
梅雨の豪雨時における各種マットの侵食・斜面崩壊防止機能評価のための屋外試験の視察
日時:令和2年8月5日
2020年8月5日、理事長が梅雨の豪雨時における各種マットの侵食・斜面崩壊防止機能評価のための屋外試験を視察しました。裸地の試験区は試験開始後2日目(降雨開始後19時間の積算雨量89mm)に法面下部から崩壊しましたが、養生マットや遮水マットを敷設した試験区は梅雨の豪雨時においても土壌侵食や斜面崩壊を起こしていないことが確認されました。
写真2 梅雨明け後の屋外試験の状況(左写真の左側が裸地、右側が養生マット、右写真は遮水マット)